「海外口座の開設をしたことがなく、漠然と不安を抱えている」
「日本で全ての資産を保有するのは怖い」
「私が海外口座を開設してメリットがある？」
こう考えている方はおおいのではないでしょうか。
2022年の日本では1年のうちに、1ドル115円から1ドル150円の円安になりました。
世界的にはハイパーインフレといわれ、これからの生活が心配になっている方もいるでしょう。
その不安を解消するひとつの方法が、資産を海外に分散することです。
この記事では資産を分散する、海外銀行口座の開設方法を解説していきます。
- 海外銀行口座とは
- 海外銀行口座開設のメリット
- 海外銀行口座開設のデメリット
- 海外銀行口座の作り方
- 海外銀行口座開設のために準備するもの
いまは日本円しか持っていなくて不安な方だけでなく、投資を積極的におこなっていきたい方にもぜひ読んでいただきたい内容になっています。
この記事から、海外銀行口座のメリット・デメリットを把握して、口座を検討してみてください。
海外銀行口座とは
海外銀行口座とは、日本の銀行ではなく海外の銀行で開設する口座のことです。
以下のような理由があります。
- 海外出張や旅行の頻度がおおく、どこの国でも引き出せる口座がほしい
- 政治的・経済的に安定している国の通貨を保有する
- 日本にはない金融商品を取引する
どこの銀行で開設するかによって金利や取引できる金融商品、入出金ができる方法が変わってきます。
そのため読者の方は、目的に沿った銀行口座の開設が必要です。
海外銀行口座を自分の目的に合わせてうまく利用することで、海外旅行中にお金の問題が起こりにくくなったり、うまく分散投資ができたりといったメリットを得られます。
まずは自分の目的が何なのかを考えてみましょう。
海外銀行口座を開設するメリット
海外銀行口座を開設するメリットは以下の通りです。
- 海外送金や現地旅行の現金引き出しに役立つ
- 財政破綻や預金封鎖のリスクヘッジになる
- 日本の銀行口座よりも利便性が高い
- 為替変動のリスクヘッジになる
- 高金利で運用できる
それぞれ解説していきます。
1.海外送金や現地旅行の現金引き出しに役立つ
同じ国への海外旅行や海外出張をする方、海外送金や海外不動産といった海外で資産を動かす方にとって、海外銀行口座の保有はストレスを減らすひとつの手段です。
現地で現金が必要な場合、日本の銀行口座しか持っていないと、引き出し手数料や為替手数料がかかるため、自由にお金を引き出しにくくなります。
海外で資産を動かす人にとっては、海外銀行口座を持っていることで、取引の手間が省けたり、契約がスムーズにいく場合があります。
同じ国に旅行や出張がおおい方、海外投資を検討している方は海外銀行口座の開設をすると、ストレスが軽減できるかもしれません。
現地に行かないと口座を開設できない銀行がおおいので、海外へ足を運ぶ際には海外銀行口座の開設を検討してみてはいかがでしょうか。
2.財政破綻や預金封鎖のリスクヘッジになる
金融の世界に絶対はなく、資産を分散して保有することがいいとされています。
資産を分散するひとつの方法が、海外銀行口座に預金することです。
財政破綻や預金封鎖は身近に感じられないかもしれません。
しかし2009年にギリシャが財政破綻し、2022年に中国で預金封鎖が
日本でも1946年に預金封鎖がおきました。
バブル崩壊から30年間、景気がよくなっていないと言われている日本では、リスクヘッジを考える必要があります。
日本にいるからと安心せず、資産を分散してリスクに備えましょう。
3.日本の銀行口座よりも利便性が高い
海外投資を視野に入れている方にとって、海外銀行口座はメリットがあります。
日本では扱われていない金融商品を取引でき、取引のコストが国内の銀行より低いことが理由です。
これから投資を積極的におこなっていきたい、投資先の幅を広げたいといった方は海外銀行口座の開設がおすすめです。
4.為替変動のリスクヘッジになる
現地通貨で海外銀行口座に入れておくと、為替変動のリスクヘッジになります。
日本円は2022年のうちに1ドル115円台から1ドル150円台になり、急激な円安を記録しました。
世界的な視点で見るとこれだけ円の価値が下がったと言えます。
通貨の価値は一定ではなく毎秒変動しているため、つねにリスクを想定しておかなければなりません。
為替変動のリスクを抑えるために、円以外の資産を海外銀行口座で保有しておきましょう。
5.高金利で運用できる
高金利という恩恵を受けられることが、海外銀行口座のメリットでもあります。
日本は、政策により低金利になっているため、預金ではほとんどお金が増えません。
海外銀行口座に預金をして資産を分散しながら、高金利の恩恵を受けることはひとつのメリットといえます。
しかし、高金利の海外銀行は現地通貨が新興国通貨である場合がほとんどです。
新興国通貨は金利は高いですが、不安定といわれているため資産が減るリスクも高いと考えておきましょう。
海外銀行口座を開設するデメリット
海外銀行口座の開設にはメリットだけでなくデメリットもあります。
- 年々外国人の口座開設が難しくなっている
- 手続きが外国語で難しい
- 開設の手間がかかる
- 口座維持費がかかる
- 新興国通貨はリスクが大きい
それぞれ開設していきます。
2.年々外国人の口座開設が難しくなっている
現地から見て海外に住んでいる人は、年々口座開設が難しくなっています。
海外銀行の口座開設に必要な情報や条件が厳しくなっていることが要因です。
現地に住んでいる人でなければ口座開設の窓口で断られることもあります。
海外銀行口座を開設する際には、必要な条件や情報を下調べしておく必要があるでしょう。
2.手続きが外国語で難しい
英語や他の言語に苦手意識がある方にとっては、海外銀行口座の開設は難しいかもしれません。
口座開設時には英語または現地の言語を使って開設することになります。
また契約後に送られてくる書類やネットバンキングを利用する場合も、日本語以外の言語が必要です。
完璧に扱える外国語が必要というレベルではないですが、日本語しか話せない方にとっては、口座開設は難しいでしょう。
3.開設の手間がかかる
海外銀行口座を開設するには、日本国内の銀行よりも手間がかかります。
現地に足を運ばなくてはいけない銀行がおおく、交通費が必要です。
また、口座開設のために必要な書類を持参しなくてはいけません。
不備があれば帰国してから種類を揃えて、もう一度現地に足を運ぶなんてこともあります。
現地にいく用があるタイミングで、しっかりと必要なことを調べてから出国しましょう。
4.口座維持費がかかる
海外銀行口座は維持費がかかることがおおいです。
日本の銀行では口座維持費がかかりませんが、海外では一般的です。
一定額以上を預けていれば口座維持費がかからない銀行もあるので、自分の条件に合った口座を選ぶようにしましょう。
5.新興国通貨はリスクが大きい
新興国通貨で預金をする場合は、円や米ドルなどに比べてリスクが大きいです。
海外銀行口座で預金する通貨は、基本的に現地通貨と考えておきましょう。
金利の高さが魅力的な新興国通貨ですが、為替変動リスクが大きく、通貨価値が下がるリスクが大きいです。
高金利というメリットだけでなく、為替変動リスクを考えたうえで通貨を選びましょう。
海外銀行口座の作り方
海外銀行口座のメリットとデメリットを把握したうえで、開設するにはどういった手段があるのかを開設していきます。
日本にある支店で開設
日本支店で開設する方法です。
海外銀行口座を開設するときのデメリット、
- 交通費がかかる
- やりとりに外国語が必要
といった2つをカバーできるのが特徴です。
初めての海外銀行口座開設で不安という方は、日本にある支店で開設するといいでしょう。
日本にある海外銀行は限られているので、自分の目的に合った銀行を見つけられない可能性があります。
現地に足を運んで開設
海外に足を運んで現地の銀行口座を開設する方法です。
目的に合った銀行口座を選ぶことができるため、おすすめの方法です。
外国語を話して1人で開設して、開設からも外国語を理解して手続きを進める必要があるため、日本語しかわからない方にとってはハードルが高いでしょう。
海外銀行口座開設サポートを利用
海外銀行を開設するためにサポートを行なっている企業があるため、そういった企業に頼むのもひとつの手段です。
メリットは、
- 外国語が話せなくてもいい
- 現地で断られない
- 口座開設までがスムーズ
- 口座開設からのサポートを受けられる
といったことが挙げられます。
海外銀行と契約していたり、現地に精通していたりする企業がおおいので「現地に足を運んだのに口座が開設できなかった」といったリスクを回避できます。
海外銀行口座を開設するときの手間や悩みを一気に解決してくれるので、おすすめです。
海外銀行口座開設のために準備するもの
海外銀行口座を開設するために必要な書類は、どこの銀行を開設するかによります。
おもに提出が必要となる書類は以下の通りです。
- 本人確認書類
- その他住所確認書類など
それぞれ開設していきます。
本人確信書類
日本の銀行と同様に、海外の銀行口座で開設する場合も本人確認書類が必要です。
使える書類は、
- パスポート
- 国際運転免許証
- その他顔写真付き証明書
などがあります。
発行までに時間を有するものがあるので、開設する場合は事前に準備しておきましょう。
その他住所確認書類など
現地に住所がある人しか作れない銀行の場合は、住所確認書類が必要になることがあります。
ガス代や電気代の請求書などが使用できます。
その他必要な書類は、口座を開設する銀行によって変わってくるので、ホームページなどで調べましょう。
まとめ：海外銀行口座の開設に向いている人
海外銀行口座のメリット・デメリットについて解説しました。
口座開設に向いている人は、
- 海外送金や現地旅行の現金引き出しに役立つ
- 財政破綻や預金封鎖のリスクヘッジになる
- 日本の銀行口座よりも利便性が高い
- 為替変動のリスクヘッジになる
- 高金利で運用できる
これらの目的にあてはまる人です。
2020年から2022年は世界的にインフレや為替変動が注目されたため、リスクヘッジを考える方が増えたのではないでしょうか？
ひとつの通貨だけで資産を保有することはリスクが大きいです。
これを機に、複数の国で資産を保有してみてはいかがでしょうか？
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